intro.が鳴り始める

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<メーカーリリース>

………INTRO.が鳴り始めることは物語の始まりを想像させる。

宮下の頭の中に常に存在している様々な物語が詰め込まれた洋服から聴こえてくるイントロダクションは、着る者に自由と愛を語りかけるだけでなく洋服の着方や概念、選択肢に変化を与える。同時に、自分自身が洋服に対してチューニング、アジャストする行為は次のページをめくる必要な要素となる。

読み終わった物語を再び読み返す行為は、想起感覚とともにある種の緊張感を纏う。また、その行為は繊細な箇所ほど過去とは違う世界観を想像する可能性を抱いている。タカヒロミヤシタ ザ ソロイスト.の洋服は宮下自身が想像してきたもの、過去から存在するものを破壊し再構築することで生まれる。ウエスタンコスチューム、エドワーディアン、ヴィクトリアン、バロック、テーラード、ワーク、ミリタリー………。宮下の多角的な解釈から紡ぎだす物語には、些細な箇所を見落としてしまうほどあたかも以前から存在していたような無意識的シンプルさと、意識的不安定な荒々しさ、大胆な装飾がそこに併存する。それ故に、故意的ではないベーシック且つ相反する先鋭的でアップデートされた世界観を生み出す。

装飾は一般的に付属とカテゴライズされるかもしれないが、オールハンドメイドのフックやアイ、Dカン、角カンを始め、メタルボタン、ウエスタンディテールのコンチョやブレードなどは、タカヒロミヤシタ ザ ソロイスト.の洋服に対してアクセサリーとして大きな存在感をもたらす。宮下は、それぞれを自由にチューニングすることで時代や様式、国籍の境界線をフラットにする。

いつの日かのニューヨークの記憶、5年前の主夫生活を終え「ダブルファンタジー」をリリースしたジョン・レノンにあたかも呼応するかの様に黒のコレクションを並べ、5年間のチューニングを終えたタカヒロミヤシタ ザ ソロイスト.のINTRO.が鳴り始める。

破壊するために物語を再び読み返す行為は必要となるが、モノクロームな視点のみでの原点回帰はしていない。

ましてや単純明快なアーカイブや集大成でもない。チューニングに終わりはなく、続けることが新しい物語を再構築させる。

今はただINTRO.が鳴り始めただけ………。

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TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST. 2015AWのテーマでもある【INTRO.】。

PARISでも一足先にコレクションを見てきましたが、個人的にすごく好きなコレクションです。一つ一つのピースはもちろん、全体のムードに統一感があり、そしてセンシティブ。そして私が一番ソロイストの好きなところ、、

何を作っても宮下氏なところです。

そして今シーズンはラインナップを見れば見るほど、着こなし(tuning.)次第で一人一人の音色が変わってくる、そんな印象です。

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私もこれから店舗のオーダーを考えていくわけですが、しっかりtuning.をして演奏できるようにオーダー締め切り日まで練習します。

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DOUBLE FANTASY。

一曲目、 (JUST LIKE) STARTING OVER.

私も振り出しに戻った立場ですので年末くらいから(JUST LIKE) STARTING OVERはよく聞いていました。

ただ、このアルバム、私のiTunesではJohn以外の曲は諸事情によりdelete.しております。。

WHITE ALBUM.  akaba

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