ドアの向こうにはひたすら真摯に洋服に向き合うデザイナーがいました。
自ら製品染めを行っているため手は真っ黒で、タバコの代わりにマチ針をくわえ、一着一着作った経緯を説明してくれた。この時代に自分の手を汚してまで洋服を作るデザイナーは何人いるだろうか。
気付いたら彼が作り出す世界観に浸っていた自分がいました。
元ミュージシャンの彼は恵まれた容姿と豊富な洋服の知識を持ち合わせ一着一着私に着せながら説明してくれた。クラシカルな作り方、ハンドローミングのウールリネンやシルク、ナチュラルインディゴの色合い、ポケットの入れ方など。。ここの服、見れば見るほど始まって間も無い人が作る服のオーラではなかったんですよね。贅沢に使われたVINTAGE FABRICに内側のディテールは知り尽くしているからできるアイディア。
やっぱり世の中スゴイ人はいるなーなんて感心していたら。それもそのはず、彼の一族はVINTAGE WEARを商いにし、家には博物館並みの大量のVINTAGEがあるとのこと。
まだ2月ですが、今年の秋冬の楽しみが一つ増えました。そしてここの服は是非手にとってご覧いただきたい。
楽しみにしていてください。
余談ですが私はパリに行ったのは初めてで恥ずかしながら、フランス語のメニューが読めず、また完全なる一人旅だった為、5日間クロワッサンで過ごしたのはここだけの秘密。
あの日以来、まだパンを食べていない。。
WHITEALBUM. akaba