BLACKBIRD -nipper's trouser-

BLACKBIRDよりdirector’s jacketの組み下となるnipper’s trouserをご紹介します。

昨年の組み下はkilt(スカート)だったので、今回はだいぶ履きやすくなっているかと思います。

ベースの形は一冊の写真集で見た19世紀初頭のLondonのEastend、Spitalfieldsという地域のKid’sが履いていたボロボロのサスペンダートラウザーです。この地域は17世紀にフランスより逃れてきたユグノー移民街でその後アイリッシュが移住したことにより絹織物産業地域。その後ヴィクトリア朝が始まるころにはその近隣地域で救貧活動が盛んに行なわれたという、19世紀のロンドンのイーストエンドの暗い雰囲気の地域です。子供の頃から働かされたいたこの地域の子供達の服装はとても興味深く、基本的に皆ボロボロのツイードの服などを着ていて、ツギハギなど当時は苦肉の策として行なわれた洋服の補修も織物産業の街ということもあり、アーティスティックな一面が垣間見れます。

何枚かの写真からヒントを得て縫っては破き、さらに燃やしたり、、、数々の試行錯誤の結果、classicでありつつもどこか退廃的な要素を匂わせる最高の一本が出来上がりました。是非ご試着してみてください。私は気に入りすぎて2色いってしまいました。。。

BLACKBIRD
“nipper’s trouser”
MATERIAL :
shell / linen 100% Fabric with Faliero Sarti
lining / vintage scarf , cotton 80% , silk 20%
partly / sheep leather
SIZE : 0 , 1
COLOR : black stripe

サスペンダーは一本一本、手織機による手織りです。ボタン、パーツはBronze製でサスペンダーは取り外すことも可能です。

裏地の作りも大変凝っています。ヴィンテージスカーフは一点一点異なり、ひざ下まで左右違うカラーで染めたシルク混のライニングがつきます。裏地に使うのがもったいないくらい生地のクオリティが高い。裾はロックの状態ですが、個人的にはダブルに裾上げして履くのがオススメです。

BLACKBIRD
“nipper’s trouser”
MATERIAL :
shell / wool 100%
lining / vintage scarf , cotton 80% , silk 20%
partly / sheep leather
SIZE : 0 , 1
COLOR : black