EXTRA TEXTURE

数少ない自慢のひとつが、幼少期に George Harrisonのライブを生で観られたことです。

ビートルマニアだった叔父に連れられて行った東京ドーム。
場内に立ち込める煙草の煙の中で、必死にステージを目に焼き付けていた光景を、今でもはっきり覚えています。当時のパンフレットやチケットの半券を、今も持っている自分にも少し驚きます。

その叔父は、絵を描くことを生業にしていました。
「ゴッホは生きているうちに絵が売れなかったけど僕の絵は売れた。だから画家としては成功なんだ」
そんなふうにいつも前向きな人で、自分がこの仕事に就くことも応援してくれていました。

その後、結婚して娘が生まれ、娘が一時期喘息を患って大変だった頃。
Paul McCartneyのライブに行ってしまい妻を怒らせたことがあります。その時も一緒だったのはその叔父でした。すると叔父は「自分も昔、奥さんのお母さんが体調を崩した時に、ポールのコンサートで福岡に行ってえらく怒られた」と励ましてくれました。
よく考えると、うちの家系の男どもは、少し身勝手が過ぎる気がします。

前置きが長くなりましたが、
そんな George Harrisonも愛用していた ロンドンの伝説的ブティックGranny Takes a Trip のベルベットジャケットを今回紹介します。

Granny Takes a Tripは、創設者 Nigel Waymouth を中心に、1960年代半ばのロンドンで生まれたまさにカウンターカルチャーそのものの存在です。今でいうコンセプトストアの原型のような場所で、当時を代表する数多くのミュージシャンたちがこの店の服を身にまとっていました。

古着市場でも現存数は極端に少なく、見つかっても驚くような価格だったり、あまりにも派手すぎたりすることがほとんどです。
自分が所有しているこの一着は、後にも先にも、これほどバランスの取れたGrannyは初めてだと思っています。

若い世代が見れば「サイズの小さい、古臭いジャケット」で終わってしまうかもしれません。仮に¥15,000で古着屋に並んでいても見向きもされない可能性もあるでしょう。

でも自分にとっては、完全にプライスレスな一着です。

この一着には作り的には英国紳士服の基本的な部分は守りながらも、サイケデリックなデザイン、シルエットでカウンターを当てていくという彼らの姿勢や思想が詰まっています。

量産よりも、執念。
説明よりも、体験。
ファッションよりも、姿勢。

派手さではなく、
「なぜそれを作るのか」
「なぜそれを残すのか」

このジャケットを見ていると、そんなことを考えさせられます。

今年の12月は、例年以上に、毎日働いて、働いて、働いています。

KEISUKE HONDAが言っていた
「量をやっていないやつに、質を語る権利はない」。

URL:https://www.youtube.com/shorts/TPO3CeBbADQ

今年は、
少しだけ“質”について語ってもいいかな
そう思えるようになってきました。

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