
Lou Reedはちょっと違うけれど
Andy WarholやDavid Bowie、マッチョなレザースタイルとは対極にあって、
ナイーブで危うくだけどインテリな要素も見られる、
ファッションという括りではない全面にその人のパーソナルな面が出ているスタイルが私は好きです。
本日ご紹介する一着は着る人が引き立つような、シンプルだけれど少し捻くれたシングルのレザーブルゾンができましたのでご紹介します。

ベースの形はアメリカのレザーアイテムが大量生産に向かった1970年代後半から80年代に市場に出回っていたトラッカータイプのモデルを資料に、一見シープレザーのようにきめ細かくもしなやかさを持った極上のカウレザーを使用しました。
カフスのスナップボタンの使用などあえてチープな要素を取り入れたり、とことん気合いを入れている部分と頑張りすぎるとダサくなってしまう部分を、質感、パターン、縫製、全ての工程が自分たちの理想のバランスになるまで足し引きしながら完成した一着です。ダブルのレザー同様これも良い意味で年代感が出ない一着になりました。袖を通してみるとシュッと見えるものの、着ている本人はストレスなく着用できるフィット感で、
”BLACKBIRDの洋服着ているなぁ”
と実感いただけるかと思います。

BLACKBIRD
single breasted rider’s jacket
MATERIAL : cow leather
lining : cotton 100%
sleeve lining : cupro 100%
SIZE : 0 , 1 , 2
COLOR : black
PRICE : ¥240,000 + tax




brownはスエード面を使用しています。
赤みを抑えた落ち着いた焦茶色は着ていくとさらに濃度が濃くなって良い雰囲気になっていきます。
ファスナーは久しぶりにririを採用しています。

BLACKBIRD
single breasted rider’s jacket
MATERIAL : cow leather
lining : cotton 100%
sleeve lining : cupro 100%
SIZE : 0 , 1 , 2
COLOR : brown
PRICE : ¥240,000 + tax


最後に余談ですが、先日とある用があって地方都市に行った際に駅を出たところで目の不自由な男の子が、団体で作ったティッシュペーパーを配ろうとしていました。しかしそれもそのはず渡すのになかなか距離感が掴めず、通行人も見向きもせずで残念な気持ちになりました。
日々東京にいるとこういう感覚は消えて無くなりそうな時がありますが勇気を出していつもよりも大きい声でティッシュペーパーください、と伝えました。
その少年は満遍の笑みでありがとうと言って渡してくれました。
お礼を言わなければいけないのは自分の方なのになんかすごい元気をもらい、その日に見たどんな洗練された空間や洋服よりも自分には良い思い出になりました。
洋服なんて物体としてはただの布切れにすぎませんが、気分が良い時も、そうでない時も着る人にとって一番の味方でいられるような、そんな一着が提案できるよう精進すると決意した2025年11月の始まりでした。
また書きます。

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