BLACKBIRD – director's jacket –

BLACKBIRD 004 collectionの最初のご案内はちょうど届いたdirector’s jacketからご案内いたします。

2015年のオープンから不定期に作り続けているdirector’s jacketですが、毎度のこと細かなシルエットの微調整などを行い今日に至るのですが今回はいつも以上に大きく変えています。以前までのを所有している方からするとフィット感や細かい仕様の多くが変わっているので新鮮に感じると思います。それもそのはず私もかれこれ20着くらいdirector’s jacketを所有しており毎度、誰も気がつかないような微調整をするのが楽しいのですが今回は袖を通すとイメチェン具合がはっきりわかってもらいたくて大胆に変えました。

大きな所としては今までは裾のラウンドに角を持たせたカットでしたが004ではカーブさせ、それに伴い丸みを持たせたシルエットに変更しています。インナーに合わせるのは今まではシャツをベースに企画していましたが今作からはカットソーを合わせた際もバランスが取れ、かつ合わせるボトムスもスリムテーパーがベースだった前作までとは異なり幅広いボトムスに合うよう着丈を調整しています。

旧式の織機でゆっくりと時間をかけて織ったラミーを主にリネン、ウールをブレンドさせた生地は空気を含んだような柔らかくとても心地よい生地です。また製品となりウォッシュを施すことにより、程よいネップ感と相まって服の歪み方がとても良い感じです。着用につれよりネップも出てさらによくなりそうです。

一言でいえば今までのdirector’s jacketの中でも一番着やすくなっているように思います。多くの方に着てもらいたいという気持ちはありますが、今までのクセはしっかり残しています。最初は乗り慣れない車のようなぎこちなさありながらも着ていくうちに気がついたらなくてはならない一着になってくれていたら嬉しいです。

決してお安くありませんが次にご紹介するFaliero Sartiなどの例外の生地は除いて、ブランド創業の2015年からプライスは買えていません。利益が薄くても着てもらいたいんです。

ウォッシュをかけてリリースしていますので、最初は少しギュッと詰まった感じがするかもですが着ていくと体に馴染んできますのでご安心ください。

ラフに着てください。